この記事の情報は古いものであり、現在では役に立ちません。ご注意下さい。
参考資料として、記事だけ残してあります。
2017年から税金の支払いにクレジットカードが使えるようになりました。
[手続名]クレジットカード納付の手続|納税証明書及び納税手続関係|国税庁
これまで税金の支払いでは通常クレジットカードを利用出来なかったため、間接的にクレジットカードを利用する方法が模索されてきました。
今回はその方法の中で、もっともANAマイルを貯める事が出来る手段である、ECナビカードプラスとnanacoを用いた方法について解説します。
(2017/7/3追記)
この記事で話題にする『ECナビカードプラス』の発行元である(株)アプラスから、nanacoチャージが今後ポイント付与の対象でなくなるとの通達がありました。2017年10月以降はこのカードの利用価値が大幅に低下すると予想されます…残念です。
(2017/11/23追記)
アプラスからお知らせがあり、ポイント付与終了の期日が先送りにされました。2018/3/31までのチャージ分に関しては、ポイント付与対象となるようです。
- はじめに
- ECナビカードプラスとは?
- ※2017/7/3重要追記※
- ※2017/11/23重要追記※
- ECナビプラスカードを発行しよう
- まとめ
- カード発行案件としては良いかも?(〜2018/3/29)
はじめに
nanacoについて
nanacoの利用については以前記事を書きました。
簡単におさらいすると、
- nanacoの利用でnanacoポイントがつく。nanacoポイントは0.5倍のANAマイルまたは等倍のANAスカイコインに交換出来る。
- nanacoにチャージしてポイントが付与されるクレカがある。チャージしたnanacoで税金などの支払いをする事で、間接的にポイントやマイルを得られる。
ということでした。この2.に当てはまるクレジットカードはあまり多くなく、人気なのは楽天JCBカード(※楽天カードは2017年11月請求分より、nanacoチャージでのポイント付与が対象外となりました)やYahoo! Japan JCBカード、リクルートVISAカードと言った面々です。これらは大抵チャージ金額の1%がクレカのポイントとして還元されます*1。
nanacoにチャージした場合のマイル交換率は悪い
ポイントを現金として利用する場合にはこれらのカードで十分です。しかし、このポイントをマイルに交換しようとすると、レートとしては悪くなってしまいます。
- ポイントとして利用する…1000円チャージで10円相当
- マイルとして利用する…1000円チャージで5マイル相当
1マイル=2円と換算すれば決して損している訳ではないのですが、マイラーとしては1マイルでも多く欲しいものです。
そんな願いをかなえてくれるクレジットカードがあります。それが今回紹介するECナビカードプラスです。
ECナビカードプラスとは?
カードの紹介
このカードは新生銀行系列のカード会社アプラスが発行しているクレジットカードです。年会費は1620円ですが、年に1回でも利用すれば無料となります。利用額に応じてECナビマイルというポイントがクレジットカードポイントの代わりに付与されます。
このECナビマイルは200貯めるとECナビポイントに交換できます。これはポイントサイトの一つであるECナビで使えるポイントで、10ポイント=1円の価値があります。
最終的にこのカードでは、ECナビポイントの形で1.1%の還元率を得る事が出来ます。
ECナビポイントは1:1のレートでPeXポイントに交換出来ます。
PeXポイントからはソラチカルートを利用して、ANAマイルに交換する事が可能です。
ただし、この還元率の計算は少々厄介です。と言うのも、前述の通り「ECナビマイル」と「ECナビポイント」の2種類の独自ポイントが登場しているからです。この内容を少し噛み砕いてみましょう。
ECナビカードの還元率
まず、このカードの利用額1000円(税込)毎に、「2ECナビマイル」が付与されます。
「200ECナビマイル」は「10000ECナビポイント」に交換できるので、「1ECナビマイル」=「50ECナビポイント」となります。「10ECナビポイント」=1円なので、1000円毎に10円のポイントが付く計算となります。これが、還元率1.1%の1%分です。
残りの0.1%ですが、これは半年ごと、4月〜9月と10月〜翌年3月の2半期にそれぞれ利用金額に応じて、1000円毎に「10ECナビポイント=1円」が付与されます。
ポイントサイトECナビ | ECナビカードプラスの利用で加算される、0.1%のECナビポイントはいつ加算されますか? | ヘルプページ
つまり、簡単に言うと利用額1000円毎に「110ECナビポイント=11円」の付与、と言う事です。
この他、年間(4月〜翌年3月)利用額が100万円を超えると、1回だけ翌年5月に「400ECナビマイル」がボーナスとして付与されます。上記の通りのレートなので、これは2000円相当となります。
nanacoのチャージでANAマイルが貯まる
さて、このカードの還元率は1.1%と言った通りです。他のクレジットカードではそれ以上の還元率を得られるため、普段の生活で利用するのは得策ではありません。
例えば、ANA VISA ワイドゴールドカードではANAマイル還元率が最大で1.71%となります。
ではそんなカードを持つ意味があるのか?という話になるのですが、
ECナビカードプラスの最大の特徴はnanacoのチャージでポイントが加算される、という点にあります。
ポイントサイトECナビ | ECナビカードで電子マネーにチャージはできますか | ヘルプページ
Q. ECナビカードで電子マネーにチャージはできますか
A. ECナビカードは下記の電子マネーへのチャージに対応しています。
・nanaco
・SMART ICOCA
・モバイル Suica
※上記以外の電子マネーには対応していません。
※上記の電子マネーの利用はECナビマイル加算対象となります。
そしてnanacoでは自動車税、固定資産税、住民税他の収納代行に利用出来ます。
これら収納代行の利用ではnanacoポイントは付きませんが、チャージでクレカポイントが発生します。つまり、納税した場合でも間接的にポイントを貯められる訳です。
さて本題です。
はじめに書きましたが、nanacoのチャージで得られたクレカポイントはマイルに交換するとそのレートが半減してしまいます。
しかし、このECナビカードプラスの場合はどうでしょうか。
最終的に得られる「ECナビポイント」。これは3000ポイント以上で同数のPeXポイントに交換できます。
PeXからはおなじみのソラチカルートを利用する事で、0.9倍のANAマイルに交換する事が可能です*2。
つまり、ECナビプラスカードの還元率1.1%は回り回って0.99%のANAマイル還元率に相当するのです。
- 楽天JCBカード、Yahoo! Japanカード…nanacoチャージで0.5%ANAマイル獲得
- ECナビカードプラス…nanacoチャージで0.99%ANAマイル獲得
なんと通常より2倍のANAマイルを獲得できるのです!
また、年間100万円の利用があれば、更に400ECナビマイル=1800ANAマイルのボーナスつきとなり、ANAマイル還元率は最大1.17%に!
※2017/7/3重要追記※
2017年10月1日より、(株)アプラス社発行のカードではnanacoチャージでのポイント付与が対象外となるようです。
1、改定内容
弊社クレジットカードによる電子マネー「nanaco」へのクレジットカードチャージ(クレジットカードによる入金)は、ポイント付与の対象外とさせていただきます。2、改定日
2017年10月1日
注)2017年10月1日以降にクレジットカードチャージされた場合は、対象のポイントが付きません。
まさに改悪ですね…対処方法はありません。せいぜい、2017/9/30までに目一杯チャージしといて、10月以降のnanaco利用に備えるしかないですね。
※2017/11/23重要追記※
何故か、付与終了の期限が延長されました。2018/3/31チャージ分まではポイント付与対象となるようです。
ECナビプラスカードを発行しよう
そんなECナビカードを取得するにはどうすれば良いでしょうか。
まずは、ECナビと言うポイントサイトに登録します。
登録が終わったら、トップページから「登録・資料請求でたまる」ボタンをクリック。
リンク先では新規入会のバナーがあるので、それをクリックします。
または、
上記リンクからも行けます。(2017/7/3現在、PeX経由での登録の方がお得です)
先ほど説明した内容を含め、このカードの特徴などが書いてありますので良く読んでおきましょう。良ければ、通常のクレジットカードと同じような手順で発行します。
注意点としては、
- JCBブランドを選択する(VISAにしない)
- 申し込み時は自動的にリボ払いが選択される
といったものがあります。
カードブランドに関しては、JCBブランドでないとnanacoチャージ出来ない/ポイントが付与されません。2017年10月以降はVISAブランドでもポイント付与対象となるようです。
2点目のリボ払いですが、カード到着後、初回利用前から変更が可能です。なので、カードが届いたら必ず一括払いに変更しましょう。変更自体はNETstation*APLUSと呼ばれるオンライン総合サービスで出来ます(登録必須ですので迷う事はないと思います。)
カードが発行できたら、nanacoのチャージが出来るように紐付けをします。
nanacoのチャージは1回5000円〜29000円の1000円単位で出来るので、ECナビマイルも無駄なく得る事が出来ますね。
上記はわたしの初回請求票です。nanacoのチャージでちゃんとポイントが付いているのがお分かりでしょうか。このポイントが、先ほど説明した「ECナビマイル」に相当します。
ECナビカードプラスのデメリット
このカードのデメリットについてお話します。
まず、前述の通り初期設定がリボ払いだと言う事。まぁ、このカードを敢えて作ろうと言う人が忘れる事はないと思いますが、必ず、初回利用前に一括払いに変更してください。
次に、還元率が低い事。nanacoチャージに特化したカードと言えるのですが、その反面普段使いでは現金換算で1.1%相当の還元率しかありません。普段使いをするにはもっと還元率の良いカードがありますので、このカードを利用するのは得策ではないです。
3つめ、税込み1620円の年会費がかかります。ただし、これは年に1回でもカードを利用すれば無料になりますので、あまり問題はありません。
最後に、最大の欠点であろう点は、還元がポイントサイト専用ポイントの形で行われると言う事。
例えばTポイントやPontaポイントは日常生活でそのまま利用する事が出来ますが、このカードで得られる「ECナビポイント」はECナビというポイントサイトを経由しないと利用できません。また、このポイントの交換先はPeXまたはAmazon/iTunesギフト券しかなく、更に後者では価値が目減りしてしまいます。
使い勝手と言う点で、前述の楽天カードやYahoo! Japanカードなどに大きく遅れを取ってしまうカードと言えます。
2017/11/23追記
繰り返しになりますが、2018/4/1以降はnanacoチャージがポイント付与対象外となります。絶望的なデメリットですので、それ以降は利用する価値がほとんど亡くなるような気がします。
ECナビの評価
気になるECナビのポイントサイトとしての評価について。
あくまでわたしが利用してみて感じる評価ですが、他のポイントサイトに比べてお得な案件がそんなに無いかな、という印象です。
また、気になる友だち紹介制度も、紹介ボーナスが一律20%な上に登録後1年まで、となっていますから、紹介するうま味もさほどありません。
だから、多くの小遣いブログで紹介されないんでしょうかね…
ポイントサイトの機能としては十分信頼出来るものではありますが、どうしても、ハピタスなど他のところを使ってしまいます。
まとめ
以上、ECナビカードプラスでチャージしたnanacoを使ってANAマイルをもっと貯める、という話題でした。
欠点はありますが、本来ならマイルを得る事など出来ない税金などの支払いでマイルを貯める事が出来る、その1点だけに特化したカードと言えます。nanacoを沢山利用する方、特にクレカで支払えない諸々の税金を沢山納める方は、利用を検討してみては如何でしょうか。
カード発行案件としては良いかも?(〜2018/3/29)
現在、ECカードナビ未発行の方が新規カード発行して条件を満たすと、最大80000ポイント(=8000円相当)のポイントがもらえるキャンペーンをやっています。
内訳は、
- 新規入会キャンペーン20000ポイント(通常のキャンペーンと同じ)
- 入会翌月までに2万円利用で20000ポイント(期間限定キャンペーン)
- 入会月から3ヶ月以内に5万円利用し、その間リボかえルを継続すると40000ポイント(期間限定キャンペーン)
3つ目の条件として、リボ支払いを発生される必要があるようなので、リボ手数料が4000円を超えるようなら設定しない方がいいでしょうね。
キャンペーン期間は2018年3月末まで。なお、このカード、現在はPeX経由で発行すると70000PeXポイント(7000円相当)が貰えますので、最大15000円相当のクレカ案件と言う事になります。
nanacoチャージの期限が延長された事で、このキャンペーンに乗るメリットが出てきたような気がします。ECナビマイルの交換は200/300ポイントの2種類ですから、10万円以上5万円単位でチャージをすれば無駄なく使い切れると思いますよ。
ECナビは、以下から登録すると500ecナビポイント(50円相当)もらえます。
どのサイトから登録しても一緒ですので、わたしの子会員になりたくない方は他からどうぞ(ちなみに1年経つと子会員から抜けられます)
初版2016/8/17 最終更新2017/11/23