陸マイラーの基本はポイントサイトの活用ですが、日常の生活でもマイルをより集めるにはクレジットカードを利用する事が必要になります。
それは勿論、クレカを利用するとクレカのポイントが付くからですね。
- 現金払い →ポイント付かない=得をしない
- クレカ払い→ポイント付く=得する
クレカによっては「割引」「キャッシュバック」などの場合もありますが、ここではマイルを貯める事を主眼に置いてますので扱いません。
では、どのクレカが一番ポイントが付く=還元率が高い、のか。これには幾つもの要素が関わってきて、なかなか判断に困るものがあります。
要素①年会費
クレジットカードを維持するために年会費が必要なものがあります。例えば多くのゴールドカードは10000円を超える年会費がかかります。ゴールド以上のカードには所持する事によって得られる特典などもあり、そのサービス料として年会費がかかるのでしょう。大抵、これらのカードはポイント還元率が高いので、年間の使用額が多い人は年会費に見合うだけのメリットがありますが、あまり利用しない人には年会費の負担が重くなります。
一方で通常カードは年会費無料の場合が殆どです。年会費がかからない分、サービスが少なかったり、ポイント還元率が低かったりします。そもそもの出費を抑えるような生活をする場合は、これら年会費無料のクレカを中心に組み合わせるのが主となります。
要素②ポイント?マイル?
還元率と言いましたが、電子マネーや現金ポイントに交換する場合と、ANAやJALのマイルに交換する場合とで還元率の意味合いが変わってきます。
例えばリクルートカードはポイント還元率1.2%の高還元率カードですが、利用によって得られるリクルートポイントはANAマイルに交換しようにも出来ません*1から、ANAマイラーにとっては第一選択肢にはならないと思います。しかし、普段からリクルート系のサービス、jalanやhot pepper beautyなどを利用している人などにはとてもメリットがあるでしょう。
また、ポイントに交換するのに手数料がかかるカードも、候補筆頭にはし辛いですね。手数料の分だけ還元率が下がる訳ですから、その分を加味した修正還元率で考える必要があります。
要素③有効期限、交換制限
多くのポイント、マイルには有効期限が存在します。折角貯めたマイルも、使う前に期限が切れてしまえば水の泡。ポイントも同様で、期限切れを起こさないために買う必要のないものまで買ってしまう、なんて本末転倒な事さえ起こりうります。
ただし、買い物をしたり、ポイント交換を経る事で実質的に有効期限を伸ばすことが可能な場合も多いですので、これに関してはよくよく考えておけば対処は可能です。
また、ポイントを交換をする際の制限がある場合があります。大きく分けて2種類で、1つは回数・量制限。年間どれだけ、とか、1月1回まで、とかバリエーションがありますが、折角交換したくても制限にひっかかると有効期限切れを回避できなくなる場合があります。
もう1つは交換に必要な最低数が決まっている場合。1ポイントから交換出来るものは優良ですが、1000ポイント以上からとか、5000ポイントからとか、必要数が多ければ多いほどポイントの交換はし辛くなり、失効の危険性が増えます。
クレカを選ぶ際には、還元率の他にこれらについても考える必要があるんですね。
ANA VISA ワイドゴールドカード
さて本題です。わたしはANAマイラー活動を始めたので、還元率の計算はANAマイルをエンドポイントとして考えます。そうなるといくつかの候補をネット上で見る事が出来るのですが、その中で今のところ一番良いと考えるのはANA VISA ワイドゴールドカードです。その理由について説明していきます。
理由①年会費割引有り
年会費は14000円+税です。ゴールドカードの中ではやや高目でしょうか。この年会費、初年度はマイ・ペイすリボへの登録で10500円+税、2年目以降はカードご利用代金WEB明細書サービスの登録もすることで9500円+税にまで減らす事が出来ます。10000円前後で多種のサービスが受けられるとすればなかなか良いですね。
理由②還元率が最大1.7%
カードの利用ではVISAカードの「ワールドポイント(以下WP)」が1000円で1ポイント貯まります。有効期限は3年。1WPは10マイルに交換する事が可能ですので、基本マイル還元率は1%となります
また、年間利用額が50万円を超えると翌年度はそれに応じてボーナスワールドポイント(以下BWP)が貰えます。
BWPは通常ですと1BWP=3マイルにしか交換できませんが、【Gポイント→メトロポイント】を経由する事で4.455マイル*2に交換できるので、支払い10万円ごとに約90〜270マイルが追加で貰えるという事です。
更に、『マイ・ペイすリボ』にした上でリボ手数料を発生させる支払いをすると、その時得られるWPと同数のBWPが追加で貰えます。つまり、1000円の支払い毎に10+4.455=14.455マイルが手に入る訳です。
理由③SFCカードに切り替えられる
わたしは2016年現在SFC修行をしています。解脱が完了すればSFCカードの申し込み資格を得る訳ですが、このカードは通常カードからの切り替え時には審査が要らないようなのです。
つまり、ワイドゴールドカードを持っているわたしは申請すればSFCゴールドカードを無審査で手に入れられると言うのです。これは大きい。例えばANAカードを持っていないと、SFCカードを申請した時に審査で受理されない可能性が出てきてしまうのです(SFC一般カードなら大丈夫だとは思いますが…)。審査が通らないと半年は待たないと次のクレカ発行は厳しいと聞きますし、折角修行を終えても目的であるカードが手に入らなければ意味はありません。なので、手堅く行くなら前もってANAゴールドカードを持っていた方が良いわけです。
理由④フライトでのマイル加算率が違う
SFC修行と言えば、当然飛行機に乗るわけです。搭乗の際、その距離と座席のグレードの他、支払いクレカのランクによってもマイル加算率は変わってきます。
まぁ、基本マイルではなくボーナスマイルの部分、それも一般カードと15%しか違わないので大きな差ではないですが、ちりも積もれば山となります。50000PP貯める間に飛ぶ距離を考えると、少しでも多くマイルが貰える方がいいですよね。
他の候補:エクストリームカード
飛行機にほとんど乗らない人なら、JACCSが発行するエクストリームカードを選ぶのもありです。年会費は3000円+税ですが初年度無料、2年目以降は前年度30万円以上の利用で無料。つまり決済用のメインカードとして使うのであれば実質無料です。
ポイントの有効期限は2年で還元率は1000円で10ポイント=1%、2000ポイント毎に2000ポイント単位でGポイントに交換できますが、この時1.5倍の3000ポイントに交換されます。なので実質1.5%と言われています。
あとはいつものソラチカルートで0.9倍、トータル1.35%の還元率の達成です。年会費を極力抑えたい、またはSFC修行はまだする予定のない陸マイラーには、選択肢としてありかもしれません。
まとめ
勿論、クレジットカードは星の数ほどあるので、単純にこれしかない!って言うわけにもいきませんが、
- そこそこクレジットカードを使う
- SFC修行もする
そんな方々へのオススメは現状ANA VISA ワイドゴールドカードなんじゃないかなと思います。
勿論、発行する際は、キャンペーンの有無を確認した上で、ポイントサイトを経由するのがマイラーの鉄則ですよ。