(初版2016/12/27 更新2018/10/26)
ふるさと納税に、「ふるなびグルメポイント」というモノがあるのをご存知でしょうか?
一度寄付した後は無期限に利用可能と言う、かなり良い案件だと思います。
高還元率を兼ね備えた良案件でしたが2017/5/1以降、還元率が50%から30%に低下してしまいました。しかし、それでも十分に利用価値があると思うので紹介したいと思います。
ふるなびのグルメポイント
ふるなびとは?
ふるさと納税のポータルサイトはいくつかありますが、その一つがこちらの「ふるなび」です。扱っている自治体は172ヶ所(2018/7/17現在)と少しずつ増えていますし、特典一覧のページからそのまま寄付申し込みが出来る利便性が特徴です。
他にも年収2000万円以上の人を対象にしたコンシェルジュサービスなんて言う面白いサービスもやっていたりします。対象者になりたいものですね。
ふるなびグルメポイントとは?
さて、このふるなびグルメポイントという制度は2016年7月から新しく始まったサービスです。
特産品をより味わってもらおうと自治体が料理店と提携し、その料理代を負担するというものです。システムとしては、自治体への寄付金に応じてポイントが個人に付与されて、それを1ポイント=1円で料理の支払いに充てられるというものです。この仕組みは、我々マイラーにはわりと馴染みのあるシステムだと思います。
ふるなびグルメポイントの特徴
グルメポイントの特徴として2点が挙がります。
その①還元率
ふるさと納税をよくやっていると、寄付金額に対する返礼品の額が気になってきます。
その点、グルメポイントは還元率50%で固定です。寄付金額の50%がポイントとして還ってきます。
追記:2017年4月より、総務省の指導が入り返礼品の還元率が下げられる事が予想されます。目安として30%という数字が出ていましたので、今後の返礼品の相場は寄付額の30%に相当すると考えられます。 グルメポイントの還元率50%が今後も継続されるかはまだ不透明です。
2017年5月より、グルメポイントの還元率は一律30%に低下してしまいました。国の方針ですから仕方がないんでしょうが、残念です。
しかし、その代わりと言う訳では無いでしょうが、2017年11月よりふるなびを利用してふるさと納税をすると常に1%のAmazonギフトコードがもらえるキャンペーンが始まっています。
その②有効期限無し
これが凄い。有効期限無し。つまり、数年先を見越して少しずつ貯めていく事が可能なのです。
グルメポイントが利用出来るのはそこそこのお値段がする店舗・コースが多いので、実際に食事をするには沢山のポイントを必要としますが、数年かけてポイントを貯めて利用する、ということが出来る訳です。
また、年末には寄付可能額の調整を行う事が多いでしょうが、計画的に寄付をしていなかった場合には一気に返礼品が大量に来て困ることになってしまいます(実体験)。そのとき、期限のないポイントに交換しておくのはとても有用だと思います。
(公式サイトより引用)
ふるなびグルメポイントの利用方法
貯め方
さて具体的な話といきましょう。
グルメポイントの貯め方は簡単。前述のふるなびグルメポイントのサイトから寄付をするだけです。
寄付最低金額は20000円から。20000円だと30%の6000ポイントが付与されます。これが案外早くて、寄付した1時間後に見たときには既にグルメポイントが付与されていました。
使い方
説明によると
- 希望の店舗・料理のコースを探す
- 電話で連絡して予約する。このとき、ふるなびグルメポイントを使う旨伝えておくと良い。
- 予約した店舗の「ふるなびポイント利用申請書」を記入し、何ポイント使うかを指定する。6000ポイント以上、1000ポイント単位。
- 来店し、飲食をする。支払いの時、申請ポイントを超えた分は現金で払う。逆に、申請ポイントに届かなくても余ったポイントは還ってこない。
こんな流れになります。数千円ぴったりの飲食はなかなか難しいと思うので多少の持ち出しがあると言う事ですね。
実際にグルメポイントを使って食事をしてきました
わたしもふるさと納税して得られたグルメポイントを利用し、実際に食事をしてきました。
その体験記であるこちらも、宜しければご照覧下さい。
(なお、この時は還元率50%の時代の話です)
いまいちな点
グルメポイントにも、いくつかの不満点があります。
その①対応自治体が少ない
2018年10月現在、7つの自治体が参加しています。
- 三重県明和町
- 岐阜県池田町(2018年10月まで)
- 茨城県古河市(2018年10月まで)
- 山口県山口市
- 滋賀県高島市
- 兵庫県洲本市(2018年10月まで)
- 高知県四万十町
- 佐賀県みやき町
サービス開始から2年、参加している自治体が7つしかないのは少し寂しいですよね。また、それぞれの地域の特産も牛肉が中心となっているようなので、ビーフを食べたい時でない限りは利用し辛いかも知れません。店舗やコースにもよるので一概には言えませんけどね。
2018年9月中旬に、数々の金券などで名高かった佐賀県みやき町がグルメポイントの新規受付を終了しました。
また、2018年10月末で岐阜県池田町、茨城県古河市、兵庫県洲本市が申し込みの受付を終了します。
茨城県古河市、岐阜県池田町、兵庫県洲本市のふるなびグルメポイント返礼品寄附受付終了のお知らせ ふるなびグルメポイント
続けざまに受付を辞める自治体が出てくるのはなんとも、サービス存続の危機を感じますね。
その②グルメポイントは自治体毎の積算
今後対応自治体が徐々に増える事に期待していますが、複数の自治体に寄付した時に得られるグルメポイントは相互利用不可能となります。
例えば、明和町と山口市それぞれに20000円寄付=6000ポイントずつを得られたとして、明和町と提携している店舗の支払いには、山口市への寄付で得られたポイントは利用出来ず、実際に利用可能なのは明和町に寄付して得られた6000ポイントだけです。
当たり前と言えば当たり前のシステムですが、ポイントを無駄なく利用するには特定の自治体にだけ寄付する形になってしまいそうです。
その③対応店舗が偏在してる
グルメポイントを利用するにはその自治体と提携している、特定の店舗を利用するしかありません。
しかし、現在それらの店舗があるのは東京・千葉*・神奈川・埼玉*・大阪・愛知・京都*・兵庫*・福岡の9都府県のみ。このうち*の付いた千葉・埼玉・京都・兵庫は1店舗のみですし、福岡も2店舗のみです。他の地方に在住する人にとっては使い場所がないので、現状寄付するメリットは少ないでしょうね。
勿論、旅行先の食事として利用する事は出来ますが…。今後、対応自治体・対応店舗が増える事に期待しましょう。
キャンペーン(2018/8/9〜(期間限定))
2018/8/9からキャンペーンにより、通常寄付額20000円毎に6000円相当のポイントが貰えるところ、なんと10000ポイントがもらえるキャンペーンをやっています。
対象となる自治体は兵庫県洲本町と岐阜県池田町の2つです。
洲本町ポイントはほとんど都内でしか使える店がありません。池田町ポイントも、愛知・神奈川のいくつかの店以外は都内の店舗となります。
都内近郊在住者は、高還元率(50%)の返礼品ですから、検討してみてもいいかもしれません。
ただし、前述のように、どちらの自治体も2018年11月以降は新規受付をしないようですのでご注意下さい。
佐賀県みやき町の新規受付中止
2018年9月中旬に、突如佐賀県みやき町グルメポイントの新規受付を終了しました。
またそれに伴い、ポイントの利用検索からも外されています。
事前・事後の報告も無いのが、なんとも残念でした。
担当者にこの件について確認したところ、
- みやき町ポイントの受付再開は未定
- みやき町ポイントは失効しない
- みやき町ポイントは従来通り使える
とのこと。
ただし、2018/10/3現在、店舗検索が出来なくなっています。一応、全店舗を下にリストアップしたので、既に獲得済みのポイントを利用される予定の方は参考にしてください。
- 懐食 地酒 はなや
- モノリス
- 伊萬里
- 別亭 神田新八
- 三田 竹若
- 赤坂 有薫
- 野趣家
- 紀風
- 寿修
- GINZA JOTAKI
- 天空のイタリアン Casa Valeria
- 和食 おぎ
- 佐賀 雑穀
- クルーズクルーズ THE GINZA
- すし貝政
- UONOSU ~魚ノ巣
受付再開の目処がないところを考えると、とっととポイントを消化した方が良い気もしますね。
兵庫県洲本市、茨城県古河市、岐阜県池田町の受付停止
2018年10月までで、3自体が新規寄附受付を停止することになりました。前述のみやき町のように、これまでに返礼されたポイントは有効期限なく利用する事が出来るはずですが、利用出来る店舗がいつなくなるとも限りませんので、早めに利用する方が良いでしょうね。
まとめ
- ふるなびの新サービス・グルメポイントは有効期限の観点から魅力的
- 東京、大阪、愛知在住者は今から利用してみても良さそう
- 寄附受付をやめる自治体が複数出てきており、今後に不安が残る
以上です。みなさん良いふるさと納税ライフをお送りくださいね。
他にも、ふるさと納税を更にお得に利用する方法はまだまだあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
お得な金券類は早晩消える事でしょう。