(初版:2016/11/01 更新:2018/9/28)
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節税の手段としてすっかり有名になったふるさと納税。
今回はそのふるさと納税をするときに、更にお得度が増す方法をまとめてみました。
ふるさと納税とは?
支払う税金が減らせる
ふるさと納税とは何ぞや?ということについてですが、簡単に言ってしまえば、
「所得税と住民税を減らせる寄付」
ですね。
我々が普段、社会の一員として生活している中で、国や自治体から沢山の支援があります。金銭的な援助だけでなく、サービスやインフラ、公的機関、そういったものを支えるのが、我々の支払う税金です。この税金のうち、所得税と住民税が、ふるさと納税によって控除、つまり減額する事が出来ます。
ふるさと納税と言っていますが、より正確には寄付と言っていいでしょう。寄付の証明をすると寄付した年の所得税と、その額を元に計算した翌年度の住民税が還付あるいは減額されるのです。
寄付額の上限は年間収入によって決まっており、その金額以内の寄付の場合、そこから2000円引いた額が、所得税と住民税から控除される事になります。
ふるさと納税と寄付の違い
例えば赤十字や国際連合児童基金*1に寄付をした場合、10000円の寄付なら2000円を引いた8000円が税金から控除されます。30000円なら28000円が控除。10000円を3回やっても、やはり28000円が控除されます。
一方、ふるさと納税の場合、寄付をした自治体が寄付に対して返礼品をくれることがあります。この場合、10000円の寄付なら8000円の税金控除があるのは変わりませんが、更に追加で自治体からの返礼品が貰える事になります。つまり、返礼品の分だけ、通常の寄付よりお得、ということになるわけです。
返礼品の価値は様々ですが概ね寄付額の30%です*2。つまり、最終的な結果としては、たった2000円の負担で数々の返礼品を受け取れるという事になります。これが、ふるさと納税が現在急速に広まっている理由です。
お得なふるさと納税先
普通にふるさと納税をした場合は自治体から返礼品をもらってお終いです。しかし、一部のふるさと納税ポータルサイトを利用したり、あるいはポイントサイトを経由して納付した場合などでは、返礼品以外にもお得なことがあります。
ふるさとチョイス
間違いなくふるさと納税ポータルサイトの最大手はここですね。お礼品の情報はここで集めるのが良いでしょう。最近は掲載自治体・項目が増えすぎて、検索が全然絞れないと言う弊害も出てきているようですが、情報の網羅性は抜群です。
しかし、ここを利用した場合の特典は基本的にはありません。
たまにクレジットカードのキャンペーンで、ふるさとチョイスでの支払いにクレカを利用するとポイントが当たる、などがある程度ですね。
いちいち色々なサイトを見て回るのが面倒な人、既に欲しい特定の返礼品が決まっている人には、情報が一番多いのでオススメ出来ます。
ふるなび
2018年9月28日現在、全国203自治体が登録されています。
ふるなびは「ふるなびプレミアム」というふるさと納税代行サービスを行うなど、少し高級路線と言うか、やや高所得者向けのポータルサイトという印象です。
とは言え、10000円未満の返礼品も2000点以上ありますので、ハードルは決して高くありませんので安心してください。
ふるなびは寄付額の1%分のAmazonギフト券をプレゼントするキャンペーンを恒久化しています。
同じ返礼品を選ぶなら、少しでもお得なポータルサイトを経由した方が良いですよね。その点で、ふるなびは選択すべき理由を持つポータルサイトとオススメ出来ます。
また、ふるなびは2016年7月から「グルメポイント」という新サービスを開始しました。納税することによって実店舗の会計に利用出来るポイントを獲得出来ると言うものです*3。
ポイントは寄付額の30%。例えば5万円寄付すれば、15000円分の食事代に充てる事が出来ます。
実際に使ってみましたが、とても簡単に使う事が出来ますし、食事も選ぶ店舗によってはとても良いですよ。
グルメポイントは有効期限がありませんので、寄付先に困った時の駆け込み寺的利用もアリかもしれません。
さとふる
2018年9月28日現在、459の自治体が登録されています。CMなどで見る機会も多いですよね。認知度もそれに伴い、急激に伸びてきています。
支払い方法がクレジットカードだけでなく、Pay-easyやコンビニ振込(寄付額5万円未満)、キャリア決済*4も選択出来る利点があります。
さとふるは独自のキャンペーンを定期的に行っていますので、良い条件なら検討してみても良いでしょう。
ふるさとプレミアム
2016年12月から運営しているポータルサイト、通称ふるプレです。2018年9月28日現在40自治体の取り扱いがあります。
登場当初は魅力の乏しいポータルサイトでしたが、2018年5月から9月にかけて、とんでもないものを扱い始めました。
ジェフグルメカードの返礼品です。他にも、H.I.S.旅行券やいきなりステーキの肉マネーギフトカードなども扱っていました(2018/9途中で大部分が扱い終了)。
2018年12月末までは更に、寄付額の1%のAmazonギフト券がプレゼントされるキャンペーンをやっています。先駆者のふるなびに負けず、このままキャンペーンが恒久化されると良いですね。
ふるさと本舗
2018年9月から登場した新しいポータルサイトです。一部上場企業であるVOYAGE社(PeX/ECナビなど運営)の子会社が運営してます。
まだ13自治体と少ないですが、美味しい特産品の紹介を主とするサイトのようですね。
サービス開始記念として、2018年12月末までの利用で、Amazonギフト券が貰えるキャンペーンをやっています。
概要
- 【特典1】2018年中に寄付して最大1,000円分のAmazon ギフト券プレゼント!
2018年合計:10,000円~29,999円 / 100円分
2018年合計:30,000円~49,999円 / 300円分
2018年合計:50,000円~99,999円 / 500円分
2018年合計:100,000円~ / 1,000円分- 【特典2】さらに、抽選で5名様に『BALMUDA スチームオーブントースター(黒)』をプレゼント!
- キャンペーン期間
2018年9月4日~2018年12月31日- ギフト券プレゼント時期
2019年2月中旬頃- 調理家電発送時期
2019年2月中旬頃
最大1%還元となりますね。
また、利用者の中から抽選で5名にバルミューダスチームオーブントースターが当たるそうです。
なお、特典を受ける条件としてキャンペーンコードを寄附申し込み時に入力する必要があります。
公式ページにもコードはありますが、もし良ければこちらを使っていただけると嬉しいです。
紹介コード→ TGNTk
楽天市場のふるさと納税
楽天市場でも、ふるさと納税をする事が出来ます。ほとんどのポイントサイトでは常時、楽天市場の利用でポイントが付きますから、楽天のふるさと納税も経由すべきです。
楽天のふるさと納税の場合、ポイントサイトを経由して利用出来る以外にも、大きなメリットが2点あります。
まず1つは、期間限定楽天スーパーポイントを利用出来る事。
楽天では折につけ沢山のポイントが付きますが、多くは期間限定ポイントです。この期間限定ポイントは当然利用期限がありますが、結構短い事が多いです。
また、楽天スーパーポイントは等倍のEdyに交換したり、0.5倍のANAマイルに交換する事が出来るのですが、これには期間限定ポイントは対象外となっています。そのため、期間限定ポイントは楽天関連のサービスで利用するしかないのですが、実はこれ、楽天のふるさと納税で支払いに充当する事が出来るのです。
それも期間限定ポイントから優先的に使われますから、期間限定ポイントだけ利用して差額をクレカで支払う事も可能です。
もう1つですが、楽天のサービスを利用しているため、仮に全額ポイントで支払ったとしても、その金額に応じて楽天スーパーポイントがまた貯まります。これは通常ポイント、つまりマイルに交換出来るポイントですから、間接的に期間限定ポイントをマイルに交換することになります。
更に、楽天市場では定期的にお買い物マラソンや買い回りキャンペーンを行っていますが、ふるさと納税もその商品の対象となります。
ちなみに、上のこの画像はポイント10倍対象だった時のスクリーンショットです。現在ではポイント10倍キャンペーンは滅多にみなくなりましたが、買い回りや買い物マラソンの時に寄附をすれば、期間限定ポイントにはなりますが沢山のポイントを獲得出来る事になります。
扱っている自治体もどんどん増えてきていますので、楽天経済圏のヘビーユーザーなら是非使ってみてください。
一応、わたしのオススメ返礼品も紹介しています。参考にしてみてください。
Yahoo!ふるさと納税
2018年9月28日現在、173自治体が登録されています。Yahoo!公金払いを通して支払われますが、このYahoo!公金払いではクレジットカードの他にTポイントも利用出来ます。それも、期間限定Tポイントから優先されて使われますから、あまったTポイントの利用先として重宝します。
ただし、楽天と違って、利用した金額に応じたTポイントの付与などはありません。前述の『ふるさとチョイス』や後述する『ANAのふるさと納税』では支払いにYahoo!公金払いを利用していますから、敢えてYahoo!のふるさと納税を利用する価値は現時点ではないと思います。
ANAのふるさと納税
2016年4月から始まったANAのふるさと納税。わたしもリリース直後に一度利用しましたが、その時は1寄付あたり100SKYコインが付与されるだけというものだったので、敢えてここを利用する事にあまりメリットを感じていませんでした。
しかし、2016年11月1日から、利用特典がSKYコインからANAマイルに変更されました。また、1件ごとに固定額だったものが、利用金額に応じて100円毎に1マイル(=1%)と言うことに!これはかなりの改善ですよ。
また、2016年12月1日から期間限定で、ダブルマイルキャンペーンというものをやっていました。
特定の自治体のふるさと納税を申し込むと、本来100円毎に1マイルもらえるところ、なんと2マイル貰えるというもの。マイル還元率2%、これはかなりお得と言えるでしょう。定期的にこのようなキャンペーンをやってくれると嬉しいですね。
更に、SFC修行者向けとも言える返礼品が登場しました!
千葉県芝山町の返礼品はなんと航空券代に利用出来るSKYコインです。SFCを取得する費用を抑える可能性があり、2017年注目の自治体の一つでしょう。
残念ながらこの返礼品は2017年末で終了してしまいました。
なお、SFC修行について興味があれば、わたしの修行体験記を どうぞ。
閑話休題。
ANAのふるさと納税の欠点は、扱っている自治体の数が少ない事。しかし、サービスを開始して2年が過ぎ、徐々に登録自治体数は増えてきています(2018年9月28日現在131自治体)。
寄付額の1%分のマイルプレゼントも、マイルの価値を考えれば1%Amazonギフト券プレゼントのふるなびやふるプレにも劣りません。最近のサービス改良で特にマイラーにとっては今後も目を離せない選択肢になってきました。頑張れANA!
JALのふるさと納税
一方のJALでは、ふるさとチョイスとJTBと提携して「旅」を主軸にした返礼品を用意し始めました。JTBは「ふるぽ」というふるさと納税ポータルサイトを運営していますが、それを利用したサービスが登場しています。
それが「JALふるさとへ帰ろうクーポン」。これは予約するのにJTBを介する必要がありますが、JAL系列の航空券代に充てる事が出来ます。
詳しくは、下記の記事をどうぞ。
今は終わってしまいましたが、最大65%にものぼる高還元率が話題を攫っていました。現在でも還元率50%以上の寄付先がいくつかありますので、良く国内線を利用する人は是非確認してください。
また、これを利用したフライトによって得られるFOPはそのまま貰えますから、JGC修行の費用を削減する事も可能です。ANAに遅れること約半年での参入、JALはこの先生きのこれるのか?
ポイントサイトを経由する
ポイントサイトの登録して利用している人は、寄付する前にポイントサイトを経由してポイントが獲得出来ないか、調べてみましょう。
上記2つのサイトツールでより還元率の良いところを探してください。
2016、2017年に比べ、2018年はポイントサイトの獲得ポイントが大分減っています。あくまでおまけと割り切って利用するのが良いと思いますよ。
まとめ
現時点で、ふるさと納税を更にお得に利用するなら、
- 楽天のふるさと納税:楽天市場のSPUや買い物マラソンなどのキャンペーンを利用して楽天スーパーポイント大量獲得
- ANAのふるさと納税:利用して1%のANAマイルを獲得
- ふるなびやふるプレ:利用して1%のAmazonギフト券を獲得
- JALのふるさと納税:高還元率旅行券を利用する
- ポイントサイト:経由してお小遣い獲得(最近はショボいのでスキップしてもよし)
などの方法があります。
勿論、ふるさと納税の本質は寄付によって自治体が発展する事にあります。しかし、同じサービスを利用するのなら、より良い条件、よりお得な方法を選ぶのは世の常でしょう。皆さんもご自分のライフスタイルに合った、良いふるさと納税ライフをお送りください。
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