スターフライヤー(SFJ)
スターフライヤー概要
真っ黒な機体でおなじみの航空会社、スターフライヤー。飛行機愛好家の中では人気の航空会社で、わたしの修行仲間(twitter上の知り合い)内でも根強いファンが多いと聞きます。発祥は神戸ですが設立翌年に本社は北九州市に移転、その後は同地を拠点に運航している会社です。
北九州空港をメインに運航してるだけあって、北九州〜羽田間の便数が多いです。しかも始発が朝5時半!7時に羽田に着けるため、東京での朝からの会議にも間に合っちゃいますね。
夜空に溶け込む黒い機体。
機内サービスのチョコとタリーズコーヒー。
就航路線
北九州を拠点とするスターフライヤーはANAとの共同運航便を5路線運航しています。
- 羽田〜北九州
- 羽田〜福岡
- 羽田〜山口宇部
- 羽田〜関空
- 中部〜福岡
このうち、羽田〜北九州便は羽田ではターミナル1ですが、他の羽田3路線便はターミナル2を利用しています。乗継ぎの際は注意が必要です。
会員システム「STAR LINK」
さて、そんなスターフライヤーにも会員制度があります。それがSTAR LINK(スターリンク)です。
会員になると予約などの手続き等々が簡便化する以外に、搭乗毎のマイルが積算されたり利用したりが出来るようになります。マイルの有効期限は積算日から翌々年の12/31までで最長3年。片道からの特典航空券の他にグッズや井筒屋のポイントへの交換も出来ます。
特典航空券は家族以外への発行も出来るので、その点は使い勝手がいいかも知れませんね。
上級会員システムSTAR LINK VEGA(スターリンク・ベガ)
スターリンクにも上級会員制度があります。それがスターリンク・ベガです。
専用予約デスクを利用出来る、搭乗・荷物受取り・空席待ちなどに優先がある、空港ラウンジ(カードラウンジ)が使える、手荷物容量を増やせる、などの特典があります。
このスターリンク・ベガになるには、1/1〜12/31の1年間に48回搭乗する必要があります。週1回、北九州〜羽田を往復するビジネスマンには余裕かもしれません。
考察
乗継ぎ
さて、そんな上級会員に手っ取り早くなるにはどう乗ればいいのか?48レグの組み合わせが鍵となります。
大きな問題点として前述の乗継ぎがあります。
特に羽田の場合、北九州路線とその他の路線では利用しているターミナルビルが異なるために移動があります。その分乗継ぎに時間がかかるため、最低でも50分は見込む必要が出てきてしまいます。
今回の考察ではこの公式案内通り、羽田乗継ぎは通常25分、北九州路線とそれ以外では50分、関空25分、中部・福岡・山口宇部20分とします。
路線制限
前述の通り、就航しているのは5路線です。1日内でのレグを稼ぐならこの中で最短路線である「羽田〜関空」便を多用したいところですが、残念ながら1日3往復。便間も空いているために組み合わせが難しくなっています。
臨時増発便
ANA/SFC修行ではギャラクシーフライトを利用した最速T.A.S.ルートが考案されています。
これに似たような深夜便がスターフライヤーにもあります。SFJ60~63便で、年末年始の数日だけ臨時便として増発されるのです。しかし、今回の考察では、この臨時増発便は除外して検討したいと思います*1。
解答
これが最速案だ!
こちらをご覧ください。
便名 | 路線 | 時刻 | 値段(そら旅80最安) |
SFJ70 | 北九州→東京 | 05:30 – 07:00 | 9500 |
SFJ73 | 東京→北九州 | 07:40 – 09:30 | 9500 |
SFJ78 | 北九州→東京 | 10:10 – 11:40 | 9500 |
SFJ47 | 東京→福岡 | 12:30 – 14:35 | 9500 |
SFJ34 | 福岡→中部 | 15:10 – 16:25 | 8300 |
SFJ37 | 中部→福岡 | 17:00 – 18:30 | 8300 |
SFJ52 | 福岡→東京 | 19:05 – 20:40 | 9500 |
SFJ93 | 東京→北九州 | 22:00 – 23:50 | 9500 |
計73600 |
これが、最速でスターリンク・ベガになれるルートです。この8レグを6日繰り返せば、見事資格獲得となります。
残念ながら、羽田発着で1日7レグが最多でした。奇数日に北九州に宿泊する事で6日目までに42レグ、最終7日目に6レグ乗って羽田に帰るルートが最速です。
しかし、以前にも問題として報告した、いわゆる「神の休日出勤問題」がここでも発生してしまうため、その案の採用は見送る事となりました。
ちなみに、値段はスターフライヤー設定の最安「そら旅80」運賃で計算しています。運航日によって値段設定が変わってきますが、理論上は45万弱で上級会員になれちゃいますね。回数単価1万を切れたので、まずまずの結果だと考えます。
どうしても、北九州を拠点とする航空会社・路線であるために、北九州空港利用者が優遇される結果となってしまいました。それでも、コンセプトは人気の会社でファンも多いですし、今後の就航路線追加などによってはまた新たなルートが開拓されるやも知れません。期待しましょう。
多分、これが一番楽だと思います。
参考記事
*1:数日しか増発がないので、組み込んでもメリットが少ないことが挙げられるからです