つめみこブログ

マイルをつめで拾ってみでこぼす。略してつめみこブログ。SFC修行やマイラー活動やその他色々。

マイルやポイントを貯めるリスク・デメリット

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jayです。

マイル、貯めてますか?わたしはいい感じに溜まってません。やはり、ソラチカ改悪で面倒くさくなったのがだいぶモチベーションを下げていますね。

 

さて、やる気を失っている間に考えていたのですが、マイルを貯めるリスクって結構あるんだなぁと感じたのでまとめてみようと思います。

 

 

 

デメリット①有効期限

多くの航空会社では、マイル*1に有効期限が設定されています。外資の場合は、有効期限を延長する手段が用意されている場合も多いので、使用頻度によっては気にならないかもしれませんが、気をつけなくてはならないデメリットの一つです。

以下、主要な航空会社マイルの有効期限について。

 

ANA

ANAのマイルは有効期限36ヶ月です。各月に獲得したマイルが、それぞれ36ヶ月後に失効します。

ミリオンマイラー*2になれば、有効期限が無くなります。AMCダイヤモンドメンバーになれば、その資格を有している間だけは有効期限が無くなります。

SKYコインに交換すると、その時点から更に1年間、有効期限が伸びるので、緊急退避先としては有効かもしれません。

 

ANAの場合は、先ほど挙げたソラチカルートへマイルを再ポイント化し、更に再びマイルにする事で有効期限を再度36ヶ月にする事が出来ます。ただし、この時マイル数は0.9倍になります。

 

JAL

JALのマイルも有効期限36ヶ月です。ANA同様、ミリオンマイラーなら無期限、JGCプレミアム/ダイヤモンドなら有資格期間は無期限です。

eJALポイントに交換すると有効期限が1年伸びますが、ANAと異なり加算の度に有効期限1年がリセットされるので、理論上は無期限にすることが可能です。ただし、交換レートはステータスに依らず一律1.5倍なので、ステータスホルダーにとっては少し不満が残ります。

 

 

BA (British Airways)

BAも有効期限36ヶ月でした。ただし、マイルの増減があればその時点でカウントがリセットされます。

マイラー界隈ではイベリア航空のマイル(BAと共通)をスペイン版グルーポンで2000マイルずつ購入する、通称”豚の出荷”によって有効期限を延長する事が多いですね。ただし、グルーポンやイベリア航空自体の期限により、出荷が遅れたりする事例が散見されますので注意が必要です。

 

ユナイテッド航空 (UA)

UAは有効期限18ヶ月と日系の半分です。ただし、BAと同じくマイルの増減があれば有効期限がリセットされます。

日本ではマイレージプラスカードが提携カードとしてあるため、利用している人は失効を気にしなくてすみます。

 

デルタ航空

デルタ航空は有効期限がありません。無期限です。ああ、なんという良い響き。失効する心配がないのは素晴らしい事です。

 

 

とりあえず良く使われる印象の航空会社分のみ挙げてみました。百戦錬磨のマイラー諸兄には今更感漂う内容かもしれませんけどね。

繰り返しになりますが、有効期限を気にしなくてはならないのは、特に日系の場合は顕著であり、失効のリスクが高いと言えるでしょう。

 

 

デメリット②ポイントサイトのリスク

陸マイラーは、マイルを貯めるにあたって複数のポイントサイトに登録し、案件をこなしたりポイント交換を駆使して最終的にマイルを貯める、ということをしているのは周知の通りです。

マイルに有効期限がある以上、その有効期限を伸ばす手段として、その前段階であるポイントサイトにポイントをため込む、という手法が取られる場合があります。

 

しかし、ポイントサイトにはそれなりのリスクがあるのも事実です。

 

①ポイント失効

マイルと同じく、ポイントサイトのポイントにも有効期限が設定してある場合がほとんどです。多くのポイントサイトの場合、そのサイトを利用し続ける限り有効期限が伸ばせることが多いですが、この有効期限を忘れてしまったり、あまり良い案件がなく使わなかったりすると、その期限を迎えてしまう事になります。

 

回避する方法としては使うポイントサイトを絞ることが良いですが、1ポイントでも多く、1%でも多くポイントを貯めようとする陸マイラーの性ではそれも難しいかもしれません。ある程度のマメさが要求されます。

 

②ポイント交換単位

折角貯めたポイントも、別のポイントやマイルに交換出来なければ意味がありません。

 

しかし、多くのポイントサイトでは交換の最小単位が設定されており、それを超えるまでは交換出来ない事になります。ちまちま貯めても使うに使えない、そんな情況から気付けば失効、ということも怏々にしてある話です。

 

2017年3月には、そういった端数のポイントもプリペイドカードにチャージ出来る『ポレット』のサービスが始まりました。

しかし、主催の『ハピタス』以外のポイントサイトからは最低数百円といった交換のままだったりするので、うまいこと端数の消化に出来なかったりします。

 

数百円相当を、ただただ放っておく事はもったいないデメリットですよね。

 

 

③非承認のリスク

折角利用した案件なのに、ポイントが付与されないこともよく聞く話です。2018年ではネスカフェアンバサダーだかの案件で、付与までに時間がかかり不安になった人も多くいましたよね。

 

案件の条件を勘違いするなどの利用者側のミスなら仕方ないと思えるでしょう。

しかし、ポイントサイトまたはその相手企業側の理由でポイント承認が為されなかったり、あるいは遅れることは精神衛生上とても辛い事です。しかも、こればっかりはあまり予防する手段がありません。

 

勿論、ポイントサイト側も、こういう事情からの不信→利用者減少は死活問題ですから、対策をしてはいますけどね。定期的に陸マイラー界隈の話題に上ることから、このリスクを無視する事は出来ないでしょう。

 

 

④ポイントサイト終了の可能性

少し前のことですが、某仔馬系ポイントサイトでのポイント交換が停止したと言う話が最近ありました(というか、現在進行形で交換がし辛いです)。

ため込んだポイントが、交換する前に失効するのは有効期限だけではありません。その運営母体が無くなってしまえば、ポイント交換どころのはなしじゃないです。

 

ポイントサイトの安全性を完璧に保証するものではありませんが、運営母体の資金力はある程度の目安になります。こことか、参考になります。

  

⑤交換レート改悪または交換ルート閉鎖

挨拶文で述べたような、ソラチカルートの閉鎖が2018年に起きました。

また、2018年7月にはドットマネーからJALマイルへの交換率が突如52%→50%に低下しました。

このように、折角貯めたポイントを効率良くマイルに交換することが永久的に可能と言う訳ではありませんので、皮算用がひっくり返るリスクが存在します。

 

 

まぁとにかく、ポイントサイトにもリスクは多くあるので、ここにポイントをため込むのはあまり良い選択じゃないんじゃないかなぁと思う次第。

 

 

 

デメリット③マイル価値の低下リスク

マイルを貯める目的は、マイルを使う事にあります。

また、キャッシュになりうる各種ポイントではなく、あえてマイルを貯めるのは、マイルを有効に使えればポイントの価値を高める事が出来るからです。

 

一般的な交換レートでは、2円相当のポイント→1マイルへの変換がなされます。この時点では、1マイルは2円の価値です。

これが、例えばビジネスクラス20万の路線を6万マイルで特典航空券を発券出来れば、1マイルの価値は3.3円以上になります。これが、マイラーの根底にある『お得さ』となります。

 

 

しかし、航空会社の都合により、このビジネスクラス20万円の路線を特典航空券で取るのに必要なマイルが6万から8万になったとしましょう。

この場合、1マイルの価値は2.5円になってしまいます。まだ2円以上ですが、本来想定していた3.3円以上の価値からは25%ほど低下してしまっています。

 

このように、マイルの価値は勝手に改定されることがありえます。現に、2018年10月からJALの特典航空券に必要なマイル数が更新されるとの話題がありました。

この場合、1マイルを1円で仕入れていれば、お得さが減るだけで問題はありませんが、3.3円で使うつもりで2.5円で仕入れていれば、あまりお得さがありません。それどころか、支払いをしていれば得られたであろうフライトマイルを得られないという損失すら発生してしまいます。

 

これを予防するには、貯める端から使っていけばいい訳です。しかし、使うにしても必要最低数が設定されており、コンスタントなマイル獲得がなければ使う前に期限切れで失効する可能性もありますし、必要マイル数が変更する可能性がある。これは中途半端なマイルしか獲得出来ない、いわゆる陸マイラー低〜中間層にとって悩ましい問題です。

 

 

デメリット④運用出来ないリスク

ゼロ金利政策により定期預金ですらほとんど利子がつかなくなりましたが、それでも金融機関に置いておけば多少なりとも資産は増えます。

また、投資に充てれば更に資産を増やす事も可能です(もちろん、減るリスクも高くなりますが)。

 

 

ところが、マイルやポイントは基本的に資産運用出来ませんから、自ら貯める以外に増やす手段はありません。

まぁ、最近は少しずつ出てきましたがね。

www.tsumemiko.com

開店休業のこれとか。dポイントは、投資を出来るようになりましたね。

dポイント投資

楽天ポイントも、楽天証券で投資信託を買付出来たり、セゾンの永久不滅ポイントも運用出来たりします

 

とは言え、現状マイルを投資で増やす事は出来ませんし、その前段階のポイントも選択肢が少ない。

マイル・ポイントを資産と考えるならば、それを運用出来ないと言うのは、一つのリスクと言えると思います。

 

 

デメリット⑤使える場所が少ない

最大のデメリットは使用出来る場所がものすごく限られている事ですよね。

 

マイルは各々その航空会社外では殆ど使えませんし、ポイントも使用箇所が多いとは言え万能では無い。

日本国内で、、一番普遍的に使用出来る資産は日本銀行券ですから、この便利さを失ってまでマイル・ポイントに変換するだけの価値があるのかどうか。我々は常にそれを考えなければなりません。

 

 

 

おわりに

今回はマイル・ポイントを貯めるデメリットについて考察してみました。

もちろん、メリットに関しては、既に多くの方々がブログで書かれている通りだと思います。しかし、常に頭の片隅にこのデメリットの存在を置いてリスクヘッジを考えないといけないのではないでしょうか。

 

 

とりあえず、現生欲しい。そんなところです。

*1:呼称は様々ですがここでは一律こう呼びます

*2:累計飛距離が100万マイル

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